トレンド調査部;2021年「サロン・デュ・ショコラ」レポート

『サロン・デュ・ショコラ2021』テーマは「つながりは、はじまり。」

今年は東京での開催が危ぶまれた「サロン・デュ・ショコラ」。

チョコホリックな筆者も例外なく

「サロン・デュ・ショコラ」の開催を楽しみにしておりました。

今年は新型コロナの感染拡大を避けるためオンラインでも購入可能となり

おうちで世界のチョコラティエの渾身の一粒が味わるイベントにブラッシュアップ。

そして伊勢丹新宿店では、今回初めてPart1、Part2に分かれて開催。

Part1は2021年1月21日(木)~25日(月)、

Part2は2021年1月28日(木)~2月3日(水)。

今回筆者が参加したのはPart2。

テーマは「THE ARTISANS」、日本語にすると職人技。

ショコラティエ・パティシエにフォーカスしたショコラが所狭しと並び、圧巻でした。

2021年はコロナ禍での開催となり

シェフとの楽しいトークや

購入チョコのサインしていただいたり

握手やハグなどはもちろん無かったけれど

事前予約のチケット制で混雑もなく安全に購入することができました。

それでは2021年のチョコレートトレンドを見ていきましょう。


苺・いちご・イチゴ!

今回は「苺」を使用したショコラが多く販売。

昨年はピスタチオがフォーカスされ

濃厚なナッツの風味とチョコの美味しさを楽しむことができましたが

それが今年は「苺」。

それでは各商品を見てきましょう。


(トゥルビヨン バイ ヤン・ブリス「シュセット ショコラ エ フリュイルージュ」4,860円)


昨年サロショデビューを果たし

棒つきショコラ「シュゼット」で話題をさらったヤン・ブリス氏

今年も「シュゼット」を販売。

フレーバーはなんとイチゴとキャラメル!

ビビッドなピンクがなんとも愛らしいショコラ。

ピンクのショコラの中には

なめらかなバニラ風味のクリームといちごのコンポートが入っています。

丸いサブレトップの上にはふんわりライム風味のホワイトガナッシュ、

コーティングチョコのパリッ、中のクリームとコンポートがとろっと溶けだし

ライムのさわやかな柑橘の香りが苺の酸味を後押し

繊細で本当に美味しい。

見た目のこだわりも凄い!

細くて長いスティックの先にちょこんとのった、

かわいいクリエーション。

一口で食べてしまうのがもったいない~。

これは大人女子もハートを撃ち抜かれますね。


そして、サロショ常連フランク・ケストナー氏も

地元ロレーヌのいちごを素材に選択。

『昨年1月に来日した時に、日本の方はいちご好きだという印象を抱いた。

僕の地元の苺のショコラを食べて喜んで欲しい。』と語っています。

日本の苺好きは海外でも有名になってきているようですね。

(こちらは売り切れでした。)

(パティシエ エス コヤマ「es-TABLET 苺&ピスタチオのプラリネ2020」1,458円)


日本を代表するパティシエ小山進氏の

パティシエ エス コヤマから

人気シリーズes-TABLET(エスタブレット)

「苺&ピスタチオのプラリネ2020」が発売。

苺のやさしい香りの中からピスタチオの特徴的な香り

さらにプラリネアマンドのナッティなコクと苺の酸味が絶妙~。

2つの素材が心地よいマリアージュを生み出しているタブレットチョコは

苺好きではなくとも悶絶してしまうテイスト。

ちなみのこのシリーズの苺フレーバーはオンラインでもいち早く完売。

サロショでも大人気となり、

いち早くSOLD OUTの札が貼られていました。

その他多くのブランドで苺のショコラが人気を博しており

ここにきて定番フレーバーの「苺」が脚光を浴びています。

ちなみに苺以外にもフルーツやハーブといったフレーバーが

多くみられたのが2021年の特徴でした。

(ここ数編はわさびや七味、麹、日本酒などの和素材が多くみられましたね。)


玄人はチョコサブレに夢中

大人女子が集うサロン・デュ・ショコラ。

チョコを買う目的は

大切な人にあげる・・・・のではなくほぼ自分で楽しむチョコ。

そんな大人女子の間でじわじわ人気になっているのは

「サブレ」です。

チョコレートの楽しみ方といえば

ボンボンショコラやタブレットをひとつ口に含み

舌の上で転がして

そのくちどけと香りにうっとりして

幸せをかみしめる。

それがチョコレートの醍醐味ではないでしょうか。

そこに新たな幸せをもたらしているのが「サブレ」。

サクッ、ホロホロ、ザクザク

無限の食感で個性を出せるサブレに

濃厚にまとわりつくショコラの美味しさはまた格別!

そのニーズを見逃さないショコラティエ。

今年は通年よりもたくさんのチョコレートサブレが並んでおりました。

サンド型やお人形の形をしたものなど形も様々でしたが

柑橘やナッツやドライフルーツなどをトッピングするものあり

その形状とおいしさは無限に表現されていました。


フレデリック・アベッカー氏の「サブレ フレ」は大人女子に人気で完売。

朝一番でも購入できませんでした・・・。

そしてまたまたパティシエ エス コヤマで購入したのは

「MADOKA 円」。

(パティシエ エス コヤマ「円」5枚入 ¥1,404)

子供の頃小山氏が大好きだったチョコがけのフィンガービスケットの思い出を

商品にされたそうです。

チョコがなければすぐにも崩れそうなサブレのサクッホロッとした食感、

やわらかさを感じるコーティングチョコレートのほどよい厚み、

チョコレートのくちどけが良く、繊細なサブレの余韻をチョコレートが飾ってくれる。

本当にベストバランスのサブレです。

こちらも入荷するごとに完売してしまう人気商品ですよ。


トレンド最前線のシェフが作るショコラは

その後の流行になることも多く、見逃せません。

クラウドフードではトレンドの感度が高いスタッフが

OEMの商品企画やマーケティングを行っております。

今回お話した「苺」や「サブレ」も

次のトレンドになる可能性大!

定番商品だけでなく、ターゲットに合ったトレンド商品を

お考えの際も気軽にご相談ください。

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