トレンド調査部;2021年バレンタイントレンドは「SDGs」

年が明ければ、いよいよチョコレートのシーズン到来!

今年もトレンドや注目ショコラティエがぞくぞく登場しておりますが

今回は目線を変えて「SDGs」とチョコレートの関係に注目してみました。



「SDGs」とは

最近よく耳にする言葉のひとつ「SDGs」。

同様に「サステナブル」という言葉も

聞いたことがあるのではないでしょうか。

貧困、紛争、気候変動、感染症。

人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。

このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることが

できなくなると心配されているのです。

そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が

話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、

2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。

それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」

もちろんチョコレートの世界でも

「SDGs」に基づいた取り組みがスタートしています。


カカオ農家はチョコを食べたことがない?

世界中で、1 億 6,800 万人にのぼる子供たちが働いています。

家が貧しく、幼いうちから働きに出ることで学校に通えず、

教育を受けられない、そんな子供たちがカカオ畑で多く働いているのです。

悲しい事実ですが

カカオ畑で働く人々はチョコレートを食べたことさえありません。

一度も学校に行ったことがない子供もたくさんいると言います。

そんな状況を打破するため、

開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、

立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す

貿易のしくみ「フェアトレード(公平・公正な貿易)」ができました。

それでもまだ需要が高まり続けているチョコレート業界は

「カカオ農家を搾取している」と国際的に批判の声が高まっています。


それに対してメーカー側でも改善の動きは活発。

ネスレやハーシーなどの大手は「サステナブルカカオ」という

持続可能な生産方法で作られたカカオへの切り替えを進めています。

日本でもbean to barやフェアトレードのチョコレートに注目が集まっていますね。

現在ではさらに踏み込んだ「生産国の生活や栽培環境を積極的に守ろう」という

メーカーやブランドが増えているようです。

「SDGs」なバレンタイン

日本でチョコレートと言えば明治!

明治の「ザ・チョコレート」シリーズはスーパーやコンビニで

手軽にワンランク上のこだわりチョコレートが味わえるとして人気です。

このシリーズからバレンタインシーズンに

支援を続ける産地の名を冠した新ラインが発売されました。

良質なカカオ豆の調達と、農家の収入の安定を目指した

明治ならではの新シリーズでサステナブル感度の高い女性に

人気が出そうですね。

その他にも各ブランドにSDGsの広がりがみられ

環境に負担をかけない生産方法を土づくりから農家へ啓蒙する

などカカオ生産をサポートしているブランドも多く見受けられます。

パッケージには

ギフトボックスにFSC森林認証紙を採用したり

ショッピングバックの代わりに無漂白コットンのエコバックを使用したりと

「SDGs」な心配りが多くみられます。

今年は、美味しい、可愛い!だけでなく

食べることで環境や作り手も幸せにするバレンタインはいかがでしょうか。


クラウドフードでは

OEMの商品企画やマーケティングの他にも

幅広く相談をお受けしています。

今回お話した「SDGs」に関して

口コミにより拡散されやすいミレニアル/Z世代は、

SNSで気軽に情報サーチできることから、

自分たちの将来の生活に関わる環境問題や

それに対する企業の取り組みに関して敏感です。

ターゲットがミレニアル/Z世代であれば

そういったところから商品づくりをしていくことも

必要かもしれません。

ターゲットやテーマでお困りの際も

気軽にご相談ください。

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