OEMを委託する食品工場を選ぶ際に大切にしていること

リンクアンドシェアでは、全国の工場のネットワークを活用して、

様々な企業様のPB/OEM商品の開発を行っています。

OEM開発の依頼を受けた際の「工場の選定」はとても大事な要素です。

開発がスムーズに進むかどうかは、どの工場を選定するかで8割が決まると考えています。

どのような目線で私たちが食品工場を選定しているかについてお伝えしたいと思います。


工場の選定は「相性」が全て

結論から申し上げると、工場選定は作りたい商品との「相性」が全てだと言えます。

例えば、ある調味液を作りたいとします。

調味液を作ることができる食品工場は、弊社のネットワークでも100工場以上存在します。

各県に存在している醸造メーカーでは、その蔵で作っている醤油や味噌を使用した調味料を作ることが出来ますし、WEBで検索すれば沢山の工場が検索結果として表示されます。

では、どの工場に依頼しても結果が一緒かというと、

①開発が出来るかどうか?依頼が可能かどうか?

②どのクオリティの商品が出来るか?

③開発までのスピードは?

④価格が合うかどうか?

以上の4点の相性で結果は大きく異なります。

相性の良い工場を選んで依頼を行うと、

イメージしている商品をスムーズに開発することが出来ます。

次に上記の4つの相性について詳しく見ていきます。


①開発が出来るかどうか?依頼が可能かどうか?

そもそもその商品を開発出来るかどうか?についてです。

開発が可能かどうかは、工場が所有している機械を始めとした設備が大切になってきます。

冷凍食品を開発したい場合は、瞬間冷凍を行う設備を持っているかの確認が必要ですし、希望の容器・包装形態がある場合は、その為の機械があるかどうかの確認が必須です。

ペットボトルに充填する機械と袋に充填する機械は全く別の機械になるので

イメージしている商品の包装形態によって出来る出来ないが変わってきます。

逆に、手作り感を重視している商品開発には、機械ではなく、

手作りで作業する人が沢山いる工場を選定することが大切になってきます。

また、食品工場には「受けたい規模の製造案件」というものが存在します。

大きなロットでの製造を好む工場もいれば、大きい案件を嫌がる工場もいます。

私たちは、常に食品工場の皆さんとコミュニケーションを取り、持っている機械や、工場の空き具合、機械の空き具合を確認しながら、相性の良い工場を選定するよう心掛けています。


②どのクオリティの商品が出来るか?

商品のクオリティに関しては、①で述べた機械などの相性もありますが、

私たちが一番重視しているのは「製造の経験」と「開発担当者のスキル」です。

洋風の調味液を開発したい場合を例に取ると、過去に洋風の調味液を製造したことがあるかどうかを最初に確認します。

経験上、和風の調味液を得意としている食品工場は、洋風の調味液は苦手なことが多いのが特徴です。

開発担当者は得意なジャンルが決まっていることが多く、和風では素晴らしい商品開発が出来るにも関わらず、洋風になるとクオリティが下がるということがあります。

野球は出来るけどサッカーが苦手、

ロックは得意だけど演歌を歌うのは苦手、

かわいいデザインは出来るけど、クールなデザインは苦手。

このように人間には得意不得意が存在するので、過去の経験をヒアリングした上で

イメージしている商品の開発が可能かどうかを判断しています。

工場の得意不得意を見極めて開発をスタートすることで、商品完成までがスムーズに進んでいきます。


③開発までのスピードは?

どの商品の開発でも、発売したい時期や採用したい時期が存在すると思います。

その納期に間に合うかどうかも工場を選定する上で重視しているポイントです。

②で述べた過去に経験があるかどうかは開発スピードにおいても非常に大切で、

類似の商品を開発・製造したことがある場合は、マイナーチェンジで済むために

大幅に開発スピードを上げることが可能となります。

また、現状の製造の空き状況なども確認しながら総合的に判断を行っています。


④価格が合うかどうか?

最後に価格が合うかどうかです。

価格は安い方が良いのは当然ではありますが、あくまで品質とのバランスを重視していきます。

工場に価格を安くすることばかりを伝えると、安価なあまり品質の良くない原材料を使用した試作品が提出されてしまい、結局は品質が合わずに上手く進まないということはよくあるケースです。


工場選定には、初期のミーティングが大事

開発していこうとする商品と工場との相性は非常に大切なので、

弊社では初期のミーティングを大切にしています。

①作りたい商品は何か?

②容器形態は?

③販売場所は?

④販売・流通の温度帯

⑤予定数量

などを細かく確認させて頂いてから商品開発を進めていきます。

食品のOEM(委託製造)の流れと準備について知りたい方はこちら↓


まとめ

イメージに近い商品を作るには、スタート時の工場の選定が最重要事項になります。

商品を開発する段階で、イメージをしっかりと持って頂くことで工場の選定の精度を劇的に上げることが出来ます。

リンクアンドシェアでは、OEM/PB商品を開発したい企業様と一緒にアイディアを出しながら進めることが可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

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